C-DOS Explorer Ver.0.9説明  (2006.8.9改訂)

能書き
 こんにちは、No.046です。
 1980年代にキャリーラボが発売していたC-DOS(Carry Disc Operating System)を、20数年振りにエミュレータ用のベタファイル(.2D)や.D88ファイルとしてよみがえらせました。
 そのC-DOSのファイルを、Windows上から読み書きするためのソフトウェアがC-DOS Explorerです。

 C-DOS Explorerは、以下のC-DOS及び互換DOSをサポートしています。
 これ以降のC-DOSは持っておりませんし、詳細不明なためサポート外です。MS-DOS互換のC-DOS II はなおさらです。


使用方法
 図1が、あるC-DOSファイル(.D88ファイル化したもの)を読み出した直後の画面です。C-DOSディスクの情報と、ディレクトリ情報が表示されています。


図1
図1 C-DOS Explorerの画面例


項目の説明

1.information
   C-DOSディスクの情報を表示します。
項目
情報元(格納場所)とそのバイト数
説明
Volume Number Trk:00 Sct:02 offset:0xB0
(2バイト)
ボリュームナンバー
Disk Name Trk:00 Sct:02 offset:0xB5
(27バイト)
ディスク(FD)の名称を表す
Date Trk:00 Sct:02 offset:0xB2
(3バイト)
日付(yy/mm/dd)
ID Trk:00 Sct:02 offset:0xD0
(2バイト)
「FM」(0x46,0x4D)という文字でFM-7/77用のディスク(FD)を表す
EXDIR Trk:00 Sct:02 offset:0xAE
(2バイト)
標準C-DOSは64ファイルまでしか扱えないが、拡張ディレクトリを使用すれば128ファイルまで扱うことが可能となる。その拡張ディレクトリの使用の有無、およびディレクトリ領域(8セクタ必要)のディスク(FD)上の位置を表す。
その後ろに(ファイル数)を表示している。
Auto Start Trk:00 Sct:03 offset:0x80
Trk:00 Sct:02 offset:0xE0 (128バイト)
C-DOSが起動時にコマンドとして実行する文字列
仕様不良がありました。現在はAuto Startコマンドは正しく表示できません。すいません。


2.ディレクトリ情報
   informationの下はディレクトリ情報一覧です。
項目
説明
File name ファイル名だが、多彩なMZの文字コードに対応するため、全角文字で表示する。コード変換のルールは、CDOSExp.exeと同じフォルダにある変換テーブル(CodeChg.txt)の「TBL1」に定義してある。
Type ファイルタイプを表す
 オブジェクトファイル(OBJ)
 テキストファイル(TEX)
 コマンドファイル(CMD)
 データファイル(REL)
4桁目の「*」はファイルがロックされ保護されていることを表す
Start
End
Length
Execute
格納開始アドレス
格納終了アドレス
ファイル長
実行アドレス
Date 日付(yy/mm/dd)
Trk
Sct
ファイル本体の格納先のトラック番号、セクタ番号を表す


3.メニューの説明
(1)ファイル(F
   ・C-DOSファイルを開く(O
     C-DOSファイル(.2D/.D20/.D88/.D77)を選択して読み出します。
     読み出しが成功すると、ディレクトリ情報一覧が表示されます。
     詳細は項2で説明した通りです。
   ・エクスポート(E
     ディレクトリ情報欄から任意のファイルを選択して、Windowsの
     ファイルとして保存します。図2参照
   ・インポート(I
     WindowsのファイルをC-DOSへ格納します。まずWindowsのファ
     イルを選択して、すると図3のような属性設定ウィンドウが表示
     されますので、格納属性を適当に設定してください。
     注意事項として、ファイル名は英数字に限らさせて頂いています。
     インポートを実行する前に、必ず元のC-DOSファイルのバックア
     ップを取得願います。インポートはC-DOSファイルへ書き込みし
     ます。No.046はテストはしていますが100%の動作保証はできま
     せんし、データの保障も損害補償も致しかねます。

   ・終了(Q
     C-DOS Explorerを終了します。


図2
図2 エクスポートの例
この例では、 @ 選択したC-DOSファイルにEDIT.TEXという A 名前をつけて保存します。


図3
図3 インポートの例


(2)MZ/PC(M
   ・MZ(M
   ・PC(P
     MZとPC/FMではFDのサーフェス及びビットが反転しているので、
     こればっかりは手動で設定願います。デフォルトはMZです。
     C-DOSファイルを開いた結果、文字化けしているようなら、設定を
     変えてみてください。

(3)BIN/ASC(B
   ・Binary(B
     エクスポート/インポートの際に、コード変換をしないでバイナリ
     データとして保存します。
   ・Ascii(A
     エクスポート/インポートの際に、以下のコード変換を行います。
エクスポート コード変換をしてWindowsで扱える文字コードにしてエクスポートします。
コード変換のルールは、CDOSExp.exeと同じフォルダにある変換テーブル(CodeChg.txt)の「TBL2」に定義してあります。
C-DOS改行コード(0D)は、Windowsの改行コード(0D0A)に置換されます。
またテキストの終了コード(00)は削除します。
インポート コード変換をしてC-DOSで扱える文字コードにしてインポートします。
コード変換のルールは、CDOSExp.exeと同じフォルダにある変換テーブル(CodeChg.txt)の「TBL3」に定義してあります。
Windows改行コード(0D0A)は、C-DOS改行コード(0D)に置換されます。
またテキストの終了コード(0D00)を付加します。

(4)ABOUT(A
   バージョン情報を表示します。


その他
 実行時には、CDOSExp.exeと同じフォルダにCodeChg.txtも置いてください。


終わりに
 バグレポート・感想・要望等は、No.046までお願いします。
  (@の前後の■は削除してね。)
 今後の課題は、操作性の改善でしょうか…。